2025/06/09
税理士事務所を選ぶ上で考えるべき5つのポイント
コラム
税理士事務所を利用すべきタイミングは、大きく分けて5つあります。
それは「開業時や法人設立時」、「売上が1,000万円を超えたとき」、「資金調達が必要なとき」、「事業継承や相続時」、そして「経理業務の効率化を図りたいとき」です。
これらの場面で税理士事務所の専門的なサポートを受けることで、税務の負担を軽減し、経営に集中できる環境を整えられます。この記事では、税理士事務所を利用すべき具体的なタイミングと、そのメリットを詳しく紹介します。
税理士事務所を利用すべき具体的なタイミングは、以下の5つです。
それぞれのタイミングにおける税理士事務所の活用方法とメリットについて、詳しく見ていきましょう。
◆開業時・法人設立時
事業を始めたばかりの開業時や法人設立時には、税務の基礎をしっかり把握しておくことが重要です。法人設立時には、消費税や法人税、給与計算など、日々の経理業務を正確にこなすための知識が求められます。
また、設立後には税務署への届出や各種税金の納付が必要となり、これらをスムーズに行うためには税理士のサポートが不可欠です。税理士を利用することで、税務処理のミスを防ぎ、設立後の事業運営を円滑に進められます。
◆売上が1,000万円を超えたとき
売上が1,000万円を超えると、消費税の課税事業者となり、消費税の申告や納付が必要になります。売上の増加により税務処理が複雑化し、事業規模に適した税務戦略が求められます。
売上1,000万円超えのタイミングで税理士に相談すれば、税負担を最小限に抑えるための適切なアドバイスを受けられ、経営者としての安心感を得られるでしょう。また、税理士は税務だけでなく、事業の成長に向けた戦略的なアドバイスも行い、経営全般におけるサポートを提供してくれます。
◆資金調達が必要なとき
事業拡大を目指して資金調達を行う際、税理士のサポートが重要です。金融機関から融資を受けるためには、事業計画書や財務諸表が必要ですが、これらを適切に作成するためには税理士の専門知識が役立ちます。
税理士は財務諸表の整備や税務計画の立案をサポートし、資金調達のプロセスを円滑に進めます。さらに、資金調達後の税務対応についてもアドバイスを受けられるため、事業運営における不安を軽減できるでしょう。
◆事業継承・売却や相続時
事業継承や売却、相続は、経営者やその家族にとって重要な局面です。このタイミングでは、税務面で多くの複雑な問題が発生するため、税理士のサポートが不可欠です。特に、事業売却時には譲渡所得税や法人税が関わり、適切な対策を講じないと税負担が大きくなる可能性があります。
◆経理業務の効率化を図りたいとき
事業が成長するにつれて、経理業務も複雑化します。日々の仕訳や給与計算、決算業務などを効率的にこなすためには、税理士のサポートが欠かせません。特に、中小企業や個人事業主の場合、経理業務にかける時間が経営の負担になりがちです。
税理士事務所のサポートを受けるタイミングは、事業運営のさまざまな局面で重要です。開業や法人設立時、売上の増加、資金調達、事業継承や相続など、それぞれの場面で税理士の専門知識が必要となります。適切なタイミングで税理士に相談することで、税務に関する不安を解消し、事業の成長や円滑な運営を実現できるでしょう。
K&P税理士法人
山口 貴澄
経理業務改善、経理体制構築、クラウドツール導入支援
大学卒業後、建築業界、学習塾の教室長などを経た後、ベンチャー企業の経理業務に従事。
その後、中小企業の経理業務の効率化に貢献したいとの思いから、会計事務所業界に転身し、2020年にK&P税理士法人へ入社。
前職で多業種から経理業務改善の相談に対応した経験から、クラウド・ITツールを活用した経理フローを構築し、経理業務の負担を圧倒的に軽減する提案に定評あり。
特に、マネーフォワードのクラウド会計の導入支援を得意とするほか、初級シスアド（現ITパスポート）、Excel表計算処理技能認定試験1級も保有。
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