2024/09/30
会計業務を内製化するメリット・デメリット
コラム
経理の残業はどうしたら減るのか、頭を悩ませている経営者や経理部門の責任者は多いのではないでしょうか。
経理の残業を減らすためのポイントにはどのようなことがあるのか気になるところです。
今回は、経理の残業が多い時期に残業を減らすためのポイントについて解説していきましょう。
経理の残業が多い時期は、月末月初、年末、決算期前後1ヶ月などです。
月末月初は、月次業務の処理、年末は年末調整、決算期前後は、決算業務や株主総会の準備、年度始めの業務など繁忙期が続きます。
経理の残業を減らすメリットは次のとおりです。
●従業員のストレスが減り、人的ミスも減り、モチベーションアップにつながる
●コスト削減が期待できる
●「ホワイト企業」として企業イメージや社会的信用の向上
●経理担当者の退職者が減る
経理業務の残業を減らすには以下のようなポイントを押さえておきましょう。
① 経理業務を洗い出して、作業時間を記録する
② 洗い出した業務を整理して分類し、似た作業をまとめる
③ 残業の理由を明確にする
④ コスト削減目標の共有
⑤ 業務時間が適切かを検討する
⑥ 実行するのにコストがかからない業務をまとめる
⑦ 実行にコストがかかる業務のコストを算出する
⑧ 業務改善を恐れない
⑨ できる限り自動化・システム化する(経費精算は従業員それぞれに申請をしてもらう、請求書の提出はデータ化受け取るなど)
⑩ コストを考慮して外注も活用する
⑪ 個人個人がスキルアップを図る
⑫ 業務の優先順位を考えて業務の順番を変える
⑬ 属人化している業務の標準化を検討する
⑭ 担当者のスキルを考慮して業務配分を検討する
⑮ 個人の働く環境づくりのために整理整頓をする
⑯ 目標を決めて目標の管理を励行する
⑰ 残業削減を励行するために「ノー残業DAY」の設定、残業時間の可視化、残業チケット制の導入、残業申請制度の導入、強制残業抑制制度(一定時間でPCが強制的にシャットダウン、社内が消灯など)の導入、「残業削減」に対する評価アップなどの残業抑制の仕組みを取り入れる
⑱ 業務の閑散期に繁忙期の準備をしておく
経理の残業が多い時期に残業を減らすためのポイントについて、ご理解いただけたでしょうか。
経理の残業を減らせば、会社や従業員にとってさまざまなメリットがあります。
経理の残業を減らす上では、経理業務のアウトソーシングはとても効果があります。ぜひご検討ください。
K&P税理士法人
山口 貴澄
経理業務改善、経理体制構築、クラウドツール導入支援
大学卒業後、建築業界、学習塾の教室長などを経た後、ベンチャー企業の経理業務に従事。
その後、中小企業の経理業務の効率化に貢献したいとの思いから、会計事務所業界に転身し、2020年にK&P税理士法人へ入社。
前職で多業種から経理業務改善の相談に対応した経験から、クラウド・ITツールを活用した経理フローを構築し、経理業務の負担を圧倒的に軽減する提案に定評あり。
特に、マネーフォワードのクラウド会計の導入支援を得意とするほか、初級シスアド(現ITパスポート)、Excel表計算処理技能認定試験1級も保有。
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