2024/09/30
会計業務を内製化するメリット・デメリット
コラム
事業で継続的に利益を出すためには、日々の取引やお金の流れをきちんと把握・管理しなければなりません。しかし、創業間もない会社や個人事業主の場合は、経理業務までなかなか手が回らないというケースもあるでしょう。
そこで活用したいサービスが、自社の経理業務を請け負ってくれる「経理代行」です。この記事では、経理代行業者や税理士事務所に頼める5つの内容を解説します。
経理代行に依頼できる内容は、主に以下の5つです。
・記帳業務
・給与計算
・売掛金や買掛金の管理
・決算申告
・年末調整
依頼できる業務内容について、具体的に見ていきましょう。
■記帳業務
記帳業務は、会計ソフトなどを用いて日々の取引を帳簿付けする業務です。
具体的には、伝票や領収書の整理、帳簿管理や仕訳処理などの業務が該当します。
経理代行サービスを活用すれば、領収書・請求書・通帳のコピーなどの必要書類を預けるだけで仕訳や記帳を行ってくれます。
■給与計算
給与計算は、従業員の毎月の給与額を計算する業務です。
給与計算業務の内容は多岐に渡り、毎月の給与計算のほか、勤怠管理や労働保険の適用管理など、労務管理の知識も求められます。
経理代行では、煩雑な給与計算業務を一括して正確に行ってくれます。
■売掛金・買掛金管理
経理代行には、売掛金・買掛金の管理を依頼することも可能です。
売掛金と買掛金は、どちらも代金の後払いを示しています。
債権・債務に関わる掛取引ですので、厳重な管理が求められます。
■決算・申告
決算・申告業務は、決算仕訳の入力や決算書・税務申告書の作成などを行う業務です。
決算書をもとに収めるべき税額を計算し、税務署等に申告書などの書類を提出します。
記帳業務と同じく領収書・請求書・通帳のコピーなどの必要書類を預ければ、決算・申告に関わる業務を代行してもらえます。
※税務代理の権限がいるため、税理士事務所のみが行うことができる業務です。
■年末調整
年末調整業務を経理代行に依頼することもできます。
年末調整は毎年11月〜12月にかけて行われますので、忙しくなりがちな年の瀬に手が回らないというケースはめずらしくありません。
このような場合、スポットで年末調整業務を経理代行に委託するのも有効な手段です。
この記事では、経理代行に頼める5つの業務内容を解説しました。
経理代行サービスに経理業務を委託することで、従業員の負担を減らせるだけでなく、正しい経営判断に導いてもらうこともできます。
まずは自社で依頼したい業務内容を決めて、適切な委託先を選定してみてはいかがでしょうか。
K&P税理士法人
山口 貴澄
経理業務改善、経理体制構築、クラウドツール導入支援
大学卒業後、建築業界、学習塾の教室長などを経た後、ベンチャー企業の経理業務に従事。
その後、中小企業の経理業務の効率化に貢献したいとの思いから、会計事務所業界に転身し、2020年にK&P税理士法人へ入社。
前職で多業種から経理業務改善の相談に対応した経験から、クラウド・ITツールを活用した経理フローを構築し、経理業務の負担を圧倒的に軽減する提案に定評あり。
特に、マネーフォワードのクラウド会計の導入支援を得意とするほか、初級シスアド(現ITパスポート)、Excel表計算処理技能認定試験1級も保有。
これだけは知っておいてほしい!
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日々、多くの会社様より経理・労務を中心としたバックオフィス業務のご相談をいただいております。
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