2024/10/21
会計ソフトの移行を外部に任せるメリット・デメリッ…
コラム
会計事務にクラウドソフトを導入する企業が増えている一方で、中小企業や個人事業主の中には、従来の手書きやエクセルで経理処理を行っているケースもめずらしくありません。
クラウド会計ソフトは業務の効率化に役立ちますが、操作したことのない未経験者にとっては導入の障壁が高いと感じるようです。
この記事では、クラウド会計ソフトの導入がためらわれる3つの理由を取り上げ、対策方法を紹介します。
企業がクラウド会計ソフトの導入をためらう主な理由は、以下の3つです。
・ランニングコストがかかる
・初期設定や操作が難しそう
・クラウド会計を使いこなせる税理士が少ない
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
■ランニングコストがかかる
クラウド会計ソフトを導入した場合、利用している限り継続的に利用料金がかかります。
そのため「一度購入すれば追加支払いなく使えるインストール型のソフトのほうが安くつくのでは」と考える方もいるでしょう。
しかし、従来の会計ソフトも年に1回バーションアップ版の購入が必要ですし、運用管理するための人件費など見えないランニングコストがかかっています。
クラウド型はインストール型と比べて、導入時・更新時の費用を抑えられ、人件費の削減効果を考慮すると結局コストは安くつくことのほうが多いです。
■初期設定や操作が難しそう
クラウド会計ソフトに対して、導入時の設定や操作が難しいというイメージを持っている方も少なくないでしょう。
しかし、クラウド会計ソフトの多くは初めてでも直感的に操作できるよう工夫されており、専門的な知識がない方でも簡単に利用できます。
初期設定についてはベンダーによるサポートを受けられるところも多いので、わからない点があればいつでも相談してみるとよいでしょう。
■クラウド会計を使いこなせる税理士が少ない
クラウド会計ソフトは比較的新しいサービスのため、クラウド会計に精通している税理士は多くありません。
そのため、対応できる税理士事務所の数が絞られるのは事実です。
クラウド会計のことで税務相談できなければ本末転倒ですので、税理士がクラウド会計のことを理解しているかどうかはしっかりと確認しておかなければなりません。
この記事では、クラウド会計ソフトの導入がためわられる3つの理由と対処方法を解説しました。
クラウド会計ソフトの導入は、ランニングコストに見合ったメリットが十分にあり、従来の会計処理と比べてコストパフォーマンスが高いといえます。
税理士によってはクラウド会計に精通している人がいますので、税理士のサポートを受けながら導入を行えばよりスムーズに進められるでしょう。
K&P税理士法人
山口 貴澄
経理業務改善、経理体制構築、クラウドツール導入支援
大学卒業後、建築業界、学習塾の教室長などを経た後、ベンチャー企業の経理業務に従事。
その後、中小企業の経理業務の効率化に貢献したいとの思いから、会計事務所業界に転身し、2020年にK&P税理士法人へ入社。
前職で多業種から経理業務改善の相談に対応した経験から、クラウド・ITツールを活用した経理フローを構築し、経理業務の負担を圧倒的に軽減する提案に定評あり。
特に、マネーフォワードのクラウド会計の導入支援を得意とするほか、初級シスアド(現ITパスポート)、Excel表計算処理技能認定試験1級も保有。
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