2024/12/09
試算表を早期に作成すべき3つの理由
コラム
経理担当者が退職するときにスムーズに引き継ぐことはとても重要です。経理業務をスムーズに引き継げないと、経理業務に空白期間ができてしまい、取引先に迷惑をかけたり、会社全体のパフォーマンスが低下したりしてしまいます。
経理業務をスムーズに引き継ぐためには、事前の準備をしっかりとしておく必要があります。
今回は、経理業務をスムーズに引き継ぐためにしておくことを6つご紹介します。
経理業務をスムーズに引き継ぐためには、以下の6つの準備をしておきましょう。
●引継ぎの流れを理解し、引継ぎ期間をしっかりと取り(できれば3か月以上)、引継ぎのスケジュール管理を行う
●業務マニュアルの作成や情報の共有化
●引継ぎ事項の把握(担当業務の洗い出し~日次・月次・年次単位)とリスト化、引継ぎマニュアルの作成
●関係者情報・引き継ぐ資料やデータなどを整理して保管場所一覧を作成しておく
●引継ぎ対象者との密なコミュニケーションと管理者へのホウレンソウ(報告・連絡・相談)
●関係者への挨拶
できれば、退職者が引き継ぐ度に、OJT形式で経理部全員が少しの時間だけでも参加し、作成した引継ぎマニュアルに基づいて、作業の見本を行いながら引き継ぐ様子を体験することで、ノウハウや知識を学習して共有できるようにすることが重要です。
急な人事異動など会社の都合で充分な引継ぎ期間が取れないこともあります。引継ぎ期間がない場合のために、日頃から経理業務担当者全員が業務を見える化し、ブラックボックスができないように業務マニュアルを作成しておくことも重要となってきます。
さらに、退職が決定した担当者は通常の業務マニュアルのほか、引き継ぎに漏れがないように自身の引継ぎマニュアルも作成するとよいでしょう。
以下、効果的な引継ぎマニュアルの作成のためのポイントを把握しましょう。
●引継ぎマニュアルは、経理担当者全員が通常業務の空いた時間に、日頃から準備しておき、四半期に1回など定期的にブラッシュアップすることをおすすめします。
●引継ぎのゴールである「担当者の退職後も経理業務がスムーズに行えること」を意識することが必要です。
ここまで、経理業務をスムーズに引き継ぐための準備についてご紹介させていただきました。
今回ご紹介した経理業務のスムーズな引継ぎのための準備のポイントを押さえた上で、自社に適した方法を模索していきましょう。
また、経理業務のスムーズな引継ぎがうまくいかないときには、経理業務のアウトソーシングを検討してみることをおすすめします。
弊社では、急な退職の場合にスムーズに引継ぎが行えるように業務の効率化や改善のお手伝いをさせていただいております。お気軽にお問い合わせください。
K&P税理士法人
山口 貴澄
経理業務改善、経理体制構築、クラウドツール導入支援
大学卒業後、建築業界、学習塾の教室長などを経た後、ベンチャー企業の経理業務に従事。
その後、中小企業の経理業務の効率化に貢献したいとの思いから、会計事務所業界に転身し、2020年にK&P税理士法人へ入社。
前職で多業種から経理業務改善の相談に対応した経験から、クラウド・ITツールを活用した経理フローを構築し、経理業務の負担を圧倒的に軽減する提案に定評あり。
特に、マネーフォワードのクラウド会計の導入支援を得意とするほか、初級シスアド(現ITパスポート)、Excel表計算処理技能認定試験1級も保有。
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