2024/12/09
試算表を早期に作成すべき3つの理由
コラム
経理の人材不足により、何か問題が起きてしまうのではないかと頭を抱えている経営者の方も多いのではないでしょうか。
経理の人材不足が原因で起きてしまう問題にはどのようなことがあり、それらはどのようにすれば改善できるのか、経営者はしっかりと把握しておく必要があります。
今回は、経理の人材不足が引き起こす4つの問題と改善方法について探っていきます。
経理の人材不足は、経理業務が特殊であることに起因しています。
経理業務は、会社の資金の流れを記録・管理する重要な業務ですが、事業規模や業種によって業務内容の範囲が異なり、会社ごとに独自の業務ルーティングがあります。マニュアル化しづらく、誰にでもできる業務ではないので、属人化・ブラックボックス化しやすいという特徴があります。また、専門知識や特殊なスキルが必要で、最近ではクラウド会計システムなども導入され、経理業務はますます複雑化していて、専門スキルを持つ人材の確保が困難です。
さらに、社会全体の労働人口の減少により、経理業務希望者も相対的に少なくなっており、「将来AIの普及により仕事がなくなる」「仕事が専門的で大変そう」などといったネガティブイメージも人材不足に拍車をかけています。
上述したような理由により、経理の人材不足の現状が見受けられますが、経理の人材不足が続くと以下のような4つの問題が引き起こされるリスクがあります。
●ミスや不正が多発する
●既存の経理社員の労働環境が悪化して離職してしまう
●経理業務が停滞することにより、他の業務に重大な影響を与えて企業全体のパフォーマンスが低下する
●請求業務や支払い業務が滞ってしまうと取引先に迷惑をかけることになり、会社の信用を損ねてしまう
経理の人材不足の改善方法としては、以下のような対策が考えられます。
●既存の業務フローを見直して(ムリ・ムラ・ムダの洗い出し)、経理業務の効率化を図る
●経理人材の採用活動を工夫して、人材育成にも注力する
●クラウド会計ソフトや経費精算システムなどのITツールの導入
●経理業務の全部又は一部のアウトソーシング
経理の人材不足が引き起こす問題と改善方法はご理解いただけたでしょうか。
経理業務は会社の中で重要な業務であるために、人材不足の問題を解決できなければ、会社に重大な損失が発生してしまう可能性があります。
自社に適した入念な対策を講じておくとともに、業務の効率化も考え、経理業務のアウトソーシングを検討してみましょう。
弊社では経理業務にサポートも行っておりますので、サポートが必要な方はどのような業務が依頼できるのか、お気軽にお問い合わせください。
平野 樹里
クラウドツール導入支援、労務サポート
一般企業で人事・経理システムの開発等に従事した後、2010年に香川会計事務所(現:K&P税理士法人)に入社。K&Pグループの給与計算、請求書発行、システム設定などの総務業務全般を担当しながら、クラウドツールの導入を推進し、グループ内の業務効率改善に大きく貢献。特に、マネーフォワードのクラウドシリーズ(請求書、経費、給与、勤怠)の導入支援を得意としている。
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