2025/01/20
年末調整を外部に委託するメリット・デメリット
コラム
日々のデータ入力や給与計算など、企業が実施する経理業務を代行してくれるのが経理代行サービスです。
実際に依頼すると費用はいくらかかるのか、業務としてはどこまで代行してくれるのか、気になる方も多いでしょう。
この記事では、経理代行サービスにおける業務内容ごとの料金相場を解説します。
経理代行サービスで受けられる主な業務内容は、以下の4つです。
・記帳
・給与計算
・決算、申告
・年末調整
業務ごとの料金相場をみていきましょう。
記帳業務を経理代行サービスに依頼すると、領収書や請求書のコピーなどから取引内容の詳細を把握し、仕訳や会計帳簿の作成を行なってくれます。
記帳代行の料金は1仕訳あたりの従量制を提示している場合が多く、1仕訳あたり50円〜100円が相場とされています。
100仕訳単位などで月額制を設定しているところもあり、月額料金が決まっている場合の月額料金相場は以下のとおりです。
仕訳数 | 料金相場(月額) |
100仕訳以下 | 10,000円~15,000円 |
101〜200仕訳 | 15,000円~30,000円 |
201〜300仕訳 | 20,000円~49,500円 |
301〜400仕訳 | 25,000円~66,000円 |
経理代行では、従業員の就業状況や当月のタイムカードなどを代行業者に提出することで、正確な給与計算の代行が可能です。
給与計算代行は従業員一人あたり1,000〜2,000円が相場となります。
代行業者によって基本料金や初期費用が発生したり、オプション料金がかかったりしますが、単純な給与計算のみを依頼する場合の料金相場は以下のとおりです。
従業員数 | 料金相場(月額) |
10人 | 15,000〜20,000円 |
50人 | 40,000〜60,000円 |
100人 | 80,000〜100,000円 |
100人を超える場合 | 個別見積もりのケースが多い |
決算書や税務申告書などを作成する業務も経理代行業者に依頼できます。
決算代行の費用相場は50,000円〜200,000円です。
税務申告は税理士資格を有する者でなければ代行できないと法律で定められていますので、税理申告までお願いしたい場合は税理士事務所などを選ぶようにしましょう。
年末調整業務は、税理士資格保有者と提携している経理代行業者であれば依頼できます。
一般的な相場としては、基本料金を別で取っていることが多く、
さらに従業員一人あたり1,500〜2,500円前後です。
基本的には、従業員の数が多くなるほど一人あたりの料金は低くなり、依頼する時期によって費用が変動します。
この記事では、経理代行業務の料金相場と主な業務内容を解説しました。
経理代行の料金相場は依頼する業務内容によって異なります。
委託したい業務を明確にして、事前にどのくらい費用がかかるかを算出しておくと安心です。
決算申告の代行には税理士資格が必須ですので、 経理代行サービスを利用する際は、
依頼者側でも注意しておきましょう。
K&P税理士法人
山口 貴澄
経理業務改善、経理体制構築、クラウドツール導入支援
大学卒業後、建築業界、学習塾の教室長などを経た後、ベンチャー企業の経理業務に従事。
その後、中小企業の経理業務の効率化に貢献したいとの思いから、会計事務所業界に転身し、2020年にK&P税理士法人へ入社。
前職で多業種から経理業務改善の相談に対応した経験から、クラウド・ITツールを活用した経理フローを構築し、経理業務の負担を圧倒的に軽減する提案に定評あり。
特に、マネーフォワードのクラウド会計の導入支援を得意とするほか、初級シスアド(現ITパスポート)、Excel表計算処理技能認定試験1級も保有。
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