2024/04/15
経理代行を依頼する上での4つの落とし穴
コラム
現状、多くの企業は経理業務は会計ソフトを使って処理しています。自社でパッケージ品を購入したり、会計事務所が推奨する会計ソフトを使う企業も多いでしょう。
会計ソフトといえば、いわゆる「モノ」があってそれを経理用のパソコンにインストールするために、自分が所有しているソフトだという実感があります。
では、最近話題のクラウド会計ソフトとは何でしょうか？そもそもクラウドという「新しい概念」があるため、とっつきにくい印象を持たれている方も多いようです。クラウドとは、英語で「雲」という意味です。イメージとしては会社の経理データを空のようなところに保存しておいて、必要な時に使うと考えるといいでしょう。
最近こぞって導入が進められているクラウド会計ソフトのメリットとは何でしょうか？一番のメリットといえば、パソコン、スマートフォンとネット環境があれば、いつでもどこでも経理業務を行うことができる点です。
経理担当者に知っておいてほしいクラウド会計ソフトの「最高の使い方」は、常に最新のデータを作っておくことです。経営者が出張先でスマートフォン一つで経営状態や資金繰りが分かるようにしておけば、会社にとって大きなプラスです。
それ以外のクラウド会計ソフトのメリットとしては、会計や税制に変更があったときに運営会社が逐次アップデートしてくれるため、いちいち自分たちでバージョンアップする必要がありません。会計事務所によっては自社グループの会計ソフトをもってバージョンアップに回るところもあるようですが、それでは経営のスピード感が足りません。
また、データ連携も特筆すべき機能の一つでしょう。クラウド会計ソフトと銀行口座、法人用クレジットカードを紐づければ、自動で仕訳処理まで行ってくれるため、簿記の知識が乏しい経理担当者でも、重要な点の間違いがないかを確認するだけで質の高い会計帳簿を作成することができるのです。
上記のような会計ソフトのバージョンアップの間は、経理用のパソコンは使えなくなってしまいます。
また、頻繁に税制などが変わるためバージョンアップのためだけに担当者が訪問し、経営者の大切な時間を割いてもらうこともあるようです。
もちろんこれは悪いことだらけではありません。随時、会計事務所の担当者が回ってくるため、疑問点の解消や、操作方法の指導を受けることもできます。
しかし、毎月そんなに税理士に関与してもらわなくても、経理業務は進められるものです。クラウド会計ソフトの運営会社でもフォローは充実しており、メール、電話による相談は多くの運営会社が行ってくれます。
毎月会計事務所が訪問するという付き合い方もありますが、税務調査や決算申告のみお願いして、それ以外は自社でクラウド会計ソフトにより処理する企業がとても多くなりました。
クラウド会計ソフトのメリットが分かっていただけたでしょうか。
経理の主役はアナタの会社です。税理士に全部任せるよりも業務量は確かに増えてしまいますが、「正しい数字を今すぐ見たい」「資金繰りは大丈夫か？」という情報を得るスピードは完全に自社経理の方が早いのです。
経営者がスピード感を持った経営判断をするためにも、クラウド会計ソフトはとても有用なツールといえるでしょう。運営会社のほとんどが「お試し期間」を設けているため、ぜひ体験してみることをオススメします。
弊社では「クラウド導入支援サービス」を提供しており、クラウド会計ソフトだけでなく「給与」「勤怠」「経費」も含めた総合的なクラウド推進支援も行っております。 まずはお気軽にご相談下さい！！
平野 樹里
クラウドツール導入支援、労務サポート
一般企業で人事・経理システムの開発等に従事した後、2010年に香川会計事務所（現：K&P税理士法人）に入社。K&Pグループの給与計算、請求書発行、システム設定などの総務業務全般を担当しながら、クラウドツールの導入を推進し、グループ内の業務効率改善に大きく貢献。特に、マネーフォワードのクラウドシリーズ（請求書、経費、給与、勤怠）の導入支援を得意としている。
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